愛犬は、17歳まで生きてくれました。
最期は急に体が弱って、散歩もできなくなりました。
愛犬がいなくなった時、家中のいたる所に、
愛犬のために敷いた、クッションやタオル、シートなどがありました。
犬を飼うのは初めてで、よく使いにくいペット用品を買っては、買い直していました。
だから良し悪しはともかくとして、愛犬はリードや首輪、
ペット用のお皿などを、たくさん持っていました。
父は、愛犬が亡くなった直後に、これらの物をせっせと処分していました。
理由はわかりませんが、悲しみの中で、とりあえず何かに集中したかったのかもしれません。
そのとき思い付きで、病中病後食の缶詰は未開封の物があるから、
寄付したらどうかと提案しました。
ネットで動物愛護団体への寄付の仕方を調べました。
未開封の缶詰どころか、開封したドックフードでも、お古のクッションでも、
送って欲しいと書いてあります。
何故もっと早く調べなかったのでしょう。無料で不用品の引き取りをしてくれるんです。
愛犬の遺品で、まだ処分していない物をかき集め、動物愛護団体へ寄付しました。
こんな風にして、愛犬が亡くなって何日かで、遺品はスッキリと片付いてしまいました。
けれども遺すべき物は、ちゃんと遺りました。
首輪に付けていた名札、長寿のお祝いに市からもらった表彰状、それに遺骨が少し。
遺骨用の、カプセル型のペンダントに入れています。
愛犬のアルバムも、作っておいて本当に良かったです。